◆星座の区分(1)地水火風の四元素◆

よく「火の星座」「水の星座」などといいますよね。そういう分類があるのは結構知られていますが、その一方で 「魚座や蟹座が水の星座なのは分かるけど、 砂漠にいる“さそり”座がどうして水なの?」 「“みずがめ”座なのに水の星座じゃなくて 風の星座なのはなぜ?」という疑問が生じることも。 そもそも、それらのグループ分けは どのようになされているのでしょう。
これらのグループ分けは単なるイメージによるものではなく、下図のような位置関係が基盤になっています。



上記の星座図は、おひつじ座を左端の起点において、実際の順番どおり(逆時計回り)に配置した図ですが、 地水火風のグループそれぞれは、ちょうど正三角形を描くように位置しているのが分かると思います。 この位置関係(それぞれの星座が中心角120度で位置している)は、占星術上「安定・調和」の角度とされ、 トリン(Trine,トラインともいう)と呼ばれています。吉凶でいえば大吉の角度とされていますが、 イメージ的には“障害なくスムーズに事が運ぶ”“押せばすっとそのとおりに動く”という感じです。 そこに善悪の別は基本的にありません。つまり、よいこともうまくいく代わりに、悪だくみもうまくいってしまったり 隠されてしまったりします。
さらに、バースチャート(出生時のホロスコープ)上に正三角形を作るような角度で惑星が位置している場合は 『グランドトリン』とよばれ、 一般的に順調で幸運な運命を約束する配置とされています。例えば、水瓶座に太陽、双子座に月、天秤座に木星 が位置していた場合、 『風のグランドトリン』とよばれます。また、グランドトリンを形成する惑星が 主要な惑星 (ベネフィック=太陽・月・金星・木星)である方がより影響が強いとされています。 ただし、これも善悪の別はないようで、意外に犯罪者にも多く見られる配置とのこと。 悪いことも順調にうまくいってしまうということなのかも知れません。 最終的に運命を決めるのは、やはり本人の意思ということでしょうか。

まとめると、星座図上で正三角形の位置関係にある星座同士が、四元素のうち同じ元素を共有し、 調和する、相性の良い相を 作り出しているということになります。ここを押さえると、 どの星座が地水火風どの要素に分類されるのか 簡単に把握できるようになります。例えば、「今日のラッキー星座、一番は蠍座!」という時には、「上位に水の星座(魚座・蟹座)が来てそう」 ということが分かるのです(星の組み合わせの関係で必ずしもそうと言えない場合もありますが)。




星座には、男性的性質(外向的、行動的)を持つものと女性的性質(内向的、思考的) を持つものがあるとされています。 その配置は、おひつじ座を起点に、おひつじ座=男性、おうし座=女性、ふたご座=男性、かに座=女性……と いうように、 かわりばんこに割り当てられています。また、配置的には、二つ先の星座というのは 中心角60度(吉角トリン=120度の半分)の 関係となり、これはセキステル(sextile)と呼ばれ、吉凶でいえば 中吉の角度とされます。ちょうどトリンの意味を少し弱めたような 意味合いの調和角度です。 例えばふたご座なら、二つ前の星座「おひつじ座」と、二つ後の星座「しし座」の二星座に この角度が あてはまります。この位置関係から、セキステルにしろ、トリンにしろ、ある星座にとって調和する角度に ある星座は、 男性星座なら常に男性星座、女性星座なら常に女性星座になります。地水火風でいえば、 地象、水象星座は 女性星座のみ 火象、風象星座は男性星座のみで構成されていることになります。

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