実写版感想33

act.33 2004/5/29

今回は視点がセーラー戦士たちに戻ってきましたね。お話の中心は、亜美ちゃんとレイちゃんの、家族問題（？）。２話を費やしての、結構丁寧なつくりのエピソードです。今週は取りあえずはらはらさせられる展開でした。

■まずはその一。冒頭、亜美ちゃん、まこちゃん、レイちゃん、そしてルナと、うさぎちゃんとが、地場衛とのことについて語り合うシーンから始まりましたが、もう既にこの辺りからレイちゃんの魅力爆発！いつものレイちゃんのスタンス（男なんかにかまってる場合じゃない）はくずさないままに、それでもうさぎちゃんの気持ちを汲んで、うさぎちゃんをフォローするという立場をとってみせたのがよかったですよね。この場面のレイちゃんの服も可愛かったvv 左胸元のダークグリーンの大きなリボンが印象的ですvv

■その二。真夜中の妖魔出現に、駆け付けて撃退するレイちゃん。妖魔が逃げた後に合流した亜美ちゃんとともに、なんと警察に補導されてしまいました！うわあ…それはいわない約束かと思ってたんでびっくり！これがレイちゃんと亜美ちゃんの家族問題のきっかけになっていくあたり、ある意味現実に引き戻されたようなリアルさがありました。
亜美ちゃんなんか心配したお母さんからついに転校を促されてしまいましたし…もっとも、確かに全国トップクラスの天才少女が普通の公立校にいるあたりからして、原作の時点ですでに不思議に思ってたんですよね。その点、今回のお話ではさりげなく「お母さんの教育方針上（中学までは普通の学校で）」だということが示されていました。そういえば、実写版の亜美ちゃんは原作にくらべると天才っぷりが目立たないですね。普通の優等生かなって感じ。もっとも、その分親しみは増してるかも？どちらもいい味だしてて甲乙つけがたいですv

■その三。家族との葛藤…特にレイちゃんの方は激しかったですね。お母さんの死に目にお父さんが来てくれなかったことについて、父子間に決定的な亀裂が入っていることがよくわかるエピソード。「パパなんかと結婚して、あんなふうに死んじゃったママがかわいそう、みじめよ！」と叫ぶレイちゃん。「勝手にママを不幸にするな！お前に何が分かる！」とレイちゃんの頬を平手で打つパパ。親子共に鬼気迫るものを感じるほどの熱演で、すごく緊張感の漂う場面でした。レイちゃんの問いかけに対し、「（ママの死に目に会えなかったのもレイちゃんを神社に預けたのも）仕事だ」と答えるパパは、ある意味、何の言い訳もない分、誠実だなあとも思いましたけど。レイちゃんにとっては、仕事のために家族を利用し犠牲にしている（ように見える）パパが受け入れられないんでしょうね。
逆に亜美ちゃんは、お母さんのことが大好きで尊敬しているからこそ、自分の意思とお母さんの意向が違ってしまった時、どうしていいかわからなくて何も言えなくなってしまう。
二人とも家族を大事にしたいと思っている一方で、だからこそ仕事を優先するお父さんのことが許せないレイちゃんと、やっと心許せる友達に巡り合えて、その関係も大切にしたくて、でもお母さんに伝えることを躊躇してしまう亜美ちゃん。この二人はタイプは全然違うけれど、物語の端々で、お互いをとてもよく理解できる関係であることが度々ほのめかされていますね。

■その四。ダークキングダムサイド。ベリルに痛めつけられたゾイサイトに「なぜベリル様に逆らう？」と問いかけるジェダイト。マスター・エンディミオンを慕っていた前世のことをゾイサイトに聞かされても、受け入れられずにいるところ、いかにも最年少っぽい反応でちょっとかわいらしかったです（笑）
クンツァイトも、エンディミオンに反抗（先週）されてへこんでるかと思いきや、今週は、メタリアの力を一手に握りそうなベリルに対して何やら対策を立てている様子です。
四天王はそろそろ話の核心にむけていろいろ状況が動きそうな雰囲気…！?期待半分、不安半分…（泣笑）

■その他ちょこちょこ。なるちゃん久々に登場しましたね！黒木ミオがなんともしらじらしく「最近体調はどう？」なんて聞くもんでいや～怖～い…なんて思いましたが。でもほんと、元気そうでよかったですvv
あとは、妖魔……最近の妖魔はまたデザインの傾向が変わりましたね。メタリアの力で自然発生してる（？）妖魔だからかな。今イチ優雅さにはかけますが…凶悪さ？はよくわかるかも。
衛さんとうさぎちゃんの関係は一気に好転してすっかりラブラブモードですね！マフラーをめぐってじゃれあう二人。しかしこの場面、ポイントは、その様子を物陰から恨めし気に凝視している黒木ミオでしょう（汗）こわいよう（大汗）

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