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■「銀月館」関係の連絡・告知、及び管理人ゆうづきの日々の雑感等■

今大会について、中間のまとめ

今年の夏は、しっかり試合を見てこまめにブログに残していこう!と思っていたのに、一日試合に見入って、日常のあれこれに追われていたら、結局何も記録できないまま、折り返し点にきてしまいました(^_^;)

昨日で55チーム全てが出そろい、2回戦も中盤へとさしかかってきた訳ですが、今年って…何かこう、番狂わせみたいな劇的な展開って意外にないですよね。第一印象で、「こっちが勝ちそうかなあ…」と思ったら大抵そっちが勝ってたりして。
いや、途中番狂わせが起きそうな展開もあるんですよ。でも、結局最初にリードした方がそのまま逃げ切ったり、最後で常連校がやっぱり勝っちゃったり。結果的に、ああ波乱はなかったなあ、と。

もちろん、済美対智弁和歌山とか、福知山成美対常葉菊川とか、どっちも強豪同士という組み合わせは、もう正直予想の範囲を越えているので、必ずしも予想できる試合ばかりというものでもないのですが。
ただ、最初は「福知山成美とか常葉菊川とか、初戦で当たるなんてもったいなさ過ぎる…!」と思っていたのですが、そういうビッグネームの対戦が早々にあったからこそ間が持っているというような気も…したりして。
とはいえ、初戦でいきなり同地区対決だけはどうにかして欲しいですよ…九州とかもう潰し合いで半分減ってますしね…(orz)

あと、今大会の特徴…5点以上の差がつく試合が多いですよね。ロースコアの投手戦が意外に少ない感じです。接戦自体が少ないので、延長戦がまだ一戦も出てないんですよね。暑い中ですから規定回で決着が着くのはいい事なのですが、ちょっと淡白な印象です。
あと、今年、ホームラン多いですよね〜。今年も低反発ボールですよね??一年経って、みんなこのボールに慣れちゃった、ってことでしょうか。それはそれで、さすが高校生、成長著しい!と思う反面、こうぱかすかでると、有り難みが今ひとつ…等とも思ってしまいます。これは…贅沢ですかね…(^_^;)
さて、ここまで(二日目以降)で印象に残った試合をいくつか。

○智弁学園(奈良) 5 ― 4 近江(滋賀)●

近畿対決となったこの一戦、どちらも一歩も譲らない展開で非常に見応えがありました。ヒット数も9本と8本で拮抗していますし、一時智弁が3点勝ち越しましたが、最終回で近江も2得点の追い上げを見せ、あと一歩と迫っています。
この試合では、近江の打者のピッチャーライナーの直撃を受けた智弁の投手、阪口くんがもんどりうって倒れたところ、いち早く駆けつけて手当に当たったのが近江の選手だったという話を後で聞いて(その場面、テレビでちゃんと見ていたんですが、気づきませんでした…)、そういうところが高校野球のいいところだな〜とほっこりしました。
倒れた阪口くんも、しばらく引っ込みましたが、交代する事なく試合再開となり、完投しています。

この試合、近江が粘って粘って最終回でぐっと詰め寄ったところが印象的でした。湖水をイメージした蒼いユニホームもさわやかでよかったです(^-^)v


■●新潟県央工(新潟)2 ― 4 報徳学園(東兵庫)○

ここは私は西日本の報徳を応援していて、昨年初戦敗退ながら連続出場の報徳に一日の長があるだろうと思って見ていたのですが、初出場の新潟県央工が非常に堅守かつ堅実な試合運びで、報徳を押さえ込み、前半は2点リードで優位に立っているのです。
浮き足立つ様子もなく、淡々と頑張る姿がとても印象的で、もうここが勝つなら仕方ないよね、と思っていた所で、報徳に同点本塁打。その後は県央工が攻めあぐねる中、最後の最後でまたも報徳が本塁打で2点を加え、甲子園常連校相手に互角の戦いを挑んだ県央工は、9回裏2アウトから飛び出した一発に泣く展開となりました。
でも、県央工の戦い方はすごく好感持てましたし、ぜひまた甲子園に戻ってきて欲しいと思いました。昨年の明訓もそうですが、新潟代表って健気に戦うイメージが強いです。


■●本荘(秋田)3 ― 4 鳴門工(徳島)○

ここはもう本当に印象的でした。
当初は私は西日本勢の鳴門工を応援していたのですが、本荘は鳴門工に2点入れられてからもこつこつと堅守をくずさず、1点、そして最終回に2点を返して逆転。
ここは本荘の粘り勝ちか、と思われた9回裏、ヒット・敬遠・四球でできた満塁から連打で2点をもぎ取った鳴門工が、サヨナラで勝利を収めました。
一時は勝利が手に届く所にあったからこそ、この急転直下は劇的でした。投手の池田くんは色白で細面で、どちらかというと物静かな文科系という印象でしたが、最後まで力強く頑張る姿が印象的でした。
逆に鳴門工は後ろを向きかけた勝利の女神を力づくで引き戻した感じでしたね。力強さがありました!


■●福知山成美(京都)1 ― 2 常葉菊川(静岡)○

注目の好カードは、双方豪打の印象を覆す投手戦になり、しかもどちらも好守備。強硬策の印象の強い常葉菊川が、最後はバントも駆使してきたことからも、本気度の高さが伺えました。
終始試合を押していたのは福知山成美の方でしたが、常葉菊川はなんと福知山成美のたった一つのエラーに乗じて2得点!正直、見ていても何が起こったかわからないくらいで、ホントにびっくりしました。
結局この2点で福知山成美を勝ち越した常葉菊川が勝利。福知山成美は奇妙なパターンでとられたこの2点は本当に悔しかったと思いますが、一方9本のヒットを打ちながら1点しかとれず、残塁が多くなっていた(常葉菊川の堅守に阻まれた)という伏線も前提としてあったわけで(これはこの直後の佐賀商-倉敷商戦でも似た感じ)、そこはワンチャンスを確実にものにした常葉菊川の勝負強さの勝利ということでしょう。
例によって西日本勢ひいきの私は、福知山成美を応援していたんですが…(^_^;)



■●佐賀商(佐賀)0 ― 2 倉敷商(岡山)○


地元の佐賀は、前回の優勝の時も、翌年は普通に別の学校がでてきて初戦敗退、という展開でしたし、倉敷商の地方大会での戦績などを見てもかなり勝負強い感じでしたので、こうなるような予感はしてました…が、正直完封されるとは!これはちょっと予想外でした。
もともと、両方の監督が互いに「お互い似たチーム」だと感想を述べていたそうで、実際、佐賀商も決して調子が悪かった訳ではなかったと思います。ヒットは十分打っていたし、好守備もありましたし。
ただ、ランナーがせっかくでても、決め手の一打がでませんでしたね。
ホームでの憤死もありましたし、もったいなかったですが、試合全体としては、倉敷商のノーエラーの堅守と、倉敷商投手・木元くんの好投の方を評価すべきだと思います。
木元くんの投球は非常に制球がよくて、佐賀商の打者がじれったい程凡フライを打ち上げていたのも、どうもこの木元くんの投球に誘われていたようです。
ヒットを打たれても、ホームだけは踏ませずに守りきるスタイルは、昨年の佐賀北にも似て、すごく好みのチームなんですよね。投手の木元くんが淡々と投げていくのもまたクールです。この際、倉敷商にはいけるところまで行ってほしいですね。

佐賀勢が早々に姿を消したのは残念でしたが、今回ファインプレイで魅せてくれたショートの古賀翔也くん、ケガ?で登板のなかった好投手笠継くんは2年生だとのことですので、今後も期待できるんじゃないかと思います。


他、聖光学園対加古川北戦は、7点差という大差がありながらも、9回最後の攻撃、最後の打者まで諦めない加古川北のガッツあふれるプレイが素晴らしかったです。ファールになりバックネット側にとんだ打球を、激突しながら捕球した捕手のプレイにはちょっと目頭が熱くなりました。


ここまで順当な印象の展開でしたが、これから2回戦、3回戦…と進んでいくと、面白い展開もまた出てくるかもしれませんね。昨年の佐賀北も、注目されたのは2回戦の再試合後、さらにいえば帝京戦後だったと思いますし、まだまだこれからが楽しみです。
個人的に、佐賀商に勝った倉敷商、派手な印象はないけれどさりげなく強かった富山の高岡商、数年前から個人的にひいきしている清峰と、あとは九州勢…この辺の活躍が楽しみです。
でも、一方で強豪にもちゃんと勝ち上がってきて欲しいんですよね…W智弁とか大阪桐蔭とか横浜とか広陵も…あ、でも広陵と横浜は次で当たるんですよね。さりげに激戦区です(>_<)



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Comments

みっきー|2008/08/13 11:53 PM
ホームラン、多いですね〜。盛り上がるんだけど、出すぎてもねぇ・・。おっしゃるとおりありがたみがないっすよ^^;低反発でコレなら、今までのボールでラッキーゾーンまであった日にゃ、一体どうなったんだか?!
私学の強豪が残ってきましたね。「高校生らしい」野球を見るには、1回戦からチェックを欠かしてはならないと、改めて学びました^^負けたけどいいチームが多かったです。
ゆうづき|2008/08/14 06:42 PM
みっきーさん、コメントありがとうございます〜vv
そうなんですよね…低反発球導入で、昨年はホームランは減ったけど、それよりもっと素晴らしい守備の美技を楽しめたし、ホームランもあのくらいのペースででるからこそ「すごい!」って感じでしたよね。
今年は智弁和歌山の坂口くんみたいにアクロバット級のホームラン連打くらいしないと印象に残らなさそう(*_*;)
おっしゃるとおり、ベスト16〜8はいかにも強豪!というネームバリュー十分の顔ぶれになりましたね。高校生らしい、地味でもひたむきなチームとか好みなんですけど、今年はなかなか勝ち残れませんね…既に敗れた高校に、その片鱗の見えるところは確かにちらほらあったんですけど…
倉敷商とか…(^_^;)

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